カカオ生産者の労働問題って?

Bene2021.04.05

 

普段、ちょっと口さみしいときやデザートの定番のひとつであるチョコレート。

 

日本では年間28万トンのチョコレートが消費されていて、その消費量は世界第3位。

 

身近なチョコレートですが、チョコレートを作るのに欠かせないカカオ豆の生産者の労働環境が問題となっています。

 

今回は、カカオ豆生産者の労働環境とその対策についてご紹介します。

 

 

カカオ豆の生産者

 

世界で取引される約500万トンのカカオ豆のうち7割以上が西アフリカで生産されています。

 

最大の生産国はコートジボワール。

 

チョコレート産業は、全世界で1,100億ドル規模の産業であるにもかかわらず、コートジボワールのカカオ豆生産者の多くは厳しい生活状況にあります。

 

◇ 不自由なく生活できる状態

 (1日約2,000円の収入)… 7%

◇ 極度の貧困状態(1日200円未満の収入)

  …58%

(2018年Fair Trade International調べ)

 

 

児童労働

 

コートジボワールとガーナのカカオ豆生産に携わっている子どもの数は、156万人にものぼります。

 

このうち、コートジボワールは79万人、ガーナは77万人。(2020年、シカゴ大学)

ガーナではおよそ5人に1人の子どもが児童労働に従事しているとも言われています

 

また、世界のカカオ農園の90%は小規模農園です。

小規模な農家は労働者を雇うことができないため、子どもが重要な労働力になっています。

 

また、カカオ豆の生産には、カカオの収穫から発酵、乾燥までのさまざまな工程に多くの労働力が必要となります。

 

子どもが刃渡りの大きななたを使って農作業を行ったり、子どもの力だけで持ち上げることができないほどの重さのカカオの実やカカオ豆を頭に載せて運搬することが多く、収穫には危険労働も伴います。

 

しかしながら、貧困な農家は子どもを労働力として使わざるを得ない状況であり、これらは子どもたちの健全な成長の妨げとなっています。

 

 

フェアトレードによりカカオ農家の生活改善を

 

フェアトレードとは、原料や製品を適正な価格で購入することにより、立場の弱い生産者や労働者の生活改善と自立を目指す取引のしくみのこと。

 

ネスレ社、ハーシー社、マーズ社はカカオ豆の購入を公正取引・人権尊重・地球環境に配慮した栽培などの条件を満たしたカカオに切り替えることを表明。

 

明治はカカオ生産者向けに栽培技術を教えるスクールを開講しています。

 

 

これからもチョコレートを楽しむために

 

チョコレートの市場規模は4兆円と言われています。

 

しかし、カカオ農家に渡るのはそのわずか5~6%。

収入が少ないので、カカオ農家の後継者が不足するという問題も発生しています。

 

カカオ豆がこれからも持続可能に生産されるには、カカオ農家が不自由なく暮らせる収入が必要です。

 

それは、私たち消費者の選択にかかっています。

 

(参照)

安定調達への取り組み | 持続可能な調達活動 | 株式会社 明治 - Meiji Co., Ltd.

ガーナ・カカオ生産地の児童労働 | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース) (acejapan.org)

CNN.co.jp : チョコレート産業の裏側、なぜカカオ農家は豊かになれないのか - (1/4)

 

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