小麦のこと知ってる...?

Bene2021.03.06

 

パンやうどん、パスタ、お菓子など、身近な食品に使われていて口にすることの多い「小麦粉」

 

日本は小麦粉の自給率が低く、ほとんど外国産の輸入に頼っているのが現状です。

 

輸入する小麦粉のほとんどに「グリホサート」という農薬が含まれているという検査結果(2017年、農水省)が発表され、国内で大きな話題となりました。

 

今回は、小麦粉と残留農薬についてご紹介します。

 

 

国内の小麦事情

 

日本の小麦自給率はここ何十年も10%台を推移しており、直近では16%と依然低い数値です(令和元年度)。

 

そして、その8割以上である年間530万トンほどの小麦を海外からの輸入に頼っています。

 

そのうち、アメリカから5割、カナダから3割を輸入していますが、アメリカでは90%以上、カナダではほぼすべてと呼べる水準で、小麦からグリホサートが検出されました(2017年、農水省調査結果)。

 

それは、パスタやマカロニ、パン、てんぷら粉、小麦粉など、わたしたちが日常的に口にするものに、グリサホート農薬が残留していることを意味しています。

 

 

グリホサートとは...

 

グリホサートは1974年に発売されて以降、世界中で最も使われている農薬(除草剤)の成分のこと。

 

WHO(世界保健機関)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)は、「ヒトに対しておそらく発がん性がある」と結論付け、危険度を示す5段階評価で2番目に高い「グループ2A」に分類。

 

グリホサートが散布された植物は茎や葉だけではなく、その植物の根まで枯らしてしまう強力な毒性を持っています。

しかし、海外では、小麦の収穫前にグリホサートを散布するプレハーベスト処理が恒常化していると言われています。

 

また、ほとんどの農薬は添加物が加えられた製剤のため、グリホサート単体よりも数倍から数百倍もの毒性が強くなるという報告も。

 

健康被害として、

✔  アレルギーや免疫疾患 

✔  インスリン生成への影響 / 糖尿病 

✔  ドーパミン・メラトニンへの影響 / 神経系

    への影響

✔  胎児の成長に影響を与えたり、子宮の肥大、

    精子の損傷

 

さまざまな疾患を引き起こす可能性が指摘されています。

 

 

世界各国の規制

 

2018年、米カリフォルニア州で末期がんと診断されている男性が、がんになったのはグリホサートが含まれる除草剤(製品名:ラウンドアップ)のせいだと提訴した裁判で、陪審は農薬メーカーのモンサント社に約2億9000万ドル(約305億円)の支払いを命じる評決がありました。

 

この裁判をきっかけに世界でも…

■ オーストリア

除草剤グリホサート使用の全面的な禁止を評決。

 

■  フランス

除草剤ラウンドアップの販売禁止。

 

■ ドイツ

メルケル首相が連邦議会で「グリホサートの使用は、いずれ終わるだろう」と述べ、グリホサートを2023年末までに段階的に禁止することが決定。

 

 

日本でのグリサホートに対する動き

 

日本では、2017年12月末にグリホサートの残留基準値を6倍に引き上げるなど大幅に緩和。

 

アメリカやカナダでは作業効率を上げるために収穫直前にグリホサートが使用されており、輸入のためには大幅緩和が必要になったとも言われています。

 

海外各国が規制や対策を行っている中で、日本でのグリホサートの使用量は年々増えている傾向にあります。

 

また、グリホサートが含まれている除草剤がスーパーなど身近なところでも販売されており、非農耕地用除草剤として駐車場、鉄道線路、グラウンドなどでも多用されているのが現状です。

 

2019-2020年の農民連食品分析センター調べでは、スーパーやコンビニなどでも売られている市販の食パンで、有機・国産小麦の商品以外(計10種)から全てグリホサートが検出され、外国産小麦を使用した学校給食のパンからも検出されました。

 

 

私たちにできる選択

 

グリホサートが一定条件下で、発がん性を示すことはWHO(世界保健機関)も認めている事実で、発がん性以外にも発達神経毒性や生殖毒性も複数報告されており、多量使用による慢性影響が懸念されています。

 

口にする機会の多い小麦ですが、日本での農薬残留基準値は玄米と比較すると約3,000倍と小麦に対する基準がゆるいのが現状です。

 

生産者や私たち健康を守るために、

✔  国産小麦の選択

✔  農薬が使われていない有機小麦の選択

が大切です。

 

(参照)

農林水産省 日本の食料自給率

一般社団法人 農民連食品分析センター 「小麦製品のグリホサート残留調査1st」

環境脳神経科学情報センター 「除草剤グリホサートの毒性」

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