フードマイレージって何?

Bene2021.03.08

 

私たちが日々食べている物は、作られた場所から何らかの輸送方法によって運ばれてきます。

 

日本は食料自給率が低く、食料の約60%を輸入に頼っている世界最大の食料輸入国のため、「フードマイレージ」(food mileage)について、考える必要があります。

 


 

フードマイレージとは、直訳すると「食料輸送距離」のことで、イギリスの消費者運動家であるティム・ラング氏が提唱した「フードマイルズ」という概念が起源。

 

食料の輸入相手国からの輸入量と、輸入国までの距離を乗じた値(=「輸送量×輸送距離」)で計算されます。

 

なるべく地域内で生産された食料を消費することで、輸送に伴うエネルギーやCO2が削減され、その分地球環境への負荷が減るという考えから、その指標としてフードマイレージが使われます。

 

農場や牧場、工場などで食料が作られ、それが飛行機や車、船など、多くの輸送手段によって、スーパー、飲食店、家庭など、私たちの元に運ばれてきます。

 

その距離が遠くなるほど、輸送にかかる燃料や二酸化炭素の排出量が多くなるため、環境への負荷も大きくなります。

 

今回は、フードマイレージの実態についてご紹介します。

 

 

1. フードマイレージが高い日本…

 

世界の中で日本のフードマイレージは断トツ1位で、2位のアメリカのおよそ3.7倍。

 

長距離輸送を経た大量の輸入食料に依存していることから、世界の中でも日本のフードマイレージは突出しています。

 

日本のフードマイレージが高い主な理由

・食料のおよそ60%を輸入に頼っている。

・島国なので、飛行機や船による輸送距離が長く

  なる。

・地産地消の考え方が浸透していない。

 

日本は輸入量の大きさに加えて、海外諸国と比べてかなりの輸送距離がかかってしまい、環境に相当な負荷をかけてしまっているのが現状です。

 

 

2.イギリスの取り組み

 

イギリスの高級食材チェーン店 Waitrose&Partners社は配送トラックの燃料に圧縮天然ガス(CNG)を導入。

 

燃料はすべて食料廃棄物とゴミを原料とする再生エネルギーで、2028年までに親会社John Lewis&Partners社も合わせ、全てのトラックをCNG車に切り替え。

 

100%リニューアル可能なバイオマス燃料を使用可能で、排出するCO2はディーゼル車と比較して80%カット。

 

これにより年間49,000t = 6,000世帯分のCO2削減に繋がっています。

 

 

3.アメリカの取り組み

 

5つ星の高級大型リゾートホテル、The Broadmoor(ザ・ブロードムーア)は、敷地内で養蜂や牛の飼育を行うなど、食・環境の問題に積極的に取り組んでいます。

 

食料の量・輸送距離だけでなく、廃棄食料も重要課題。

 

ホテル内のレストランでビュッフェ/イベントなどで作られたものの手をつけられず余ってしまった食品の再利用として、地元のホームレスシェルターにそれらを無償で提供。

 

それにより、これまでに寄付された食料品の量は3,500トンにのぼります。

 

 

4. フードマイレージを抑える解決策

 「地産地消」

 

「地産地消」とは、「地元で生産されたものを地元で消費する」ということ。

 

地元の食品を食べると、それだけ輸送時の環境への負荷も少なくなります。

 

誰がその食品を作ったかといった情報も集まりやすく、食材の鮮度や安全性の質も高まります。

 

日本の多くの都市で自治体や地元団体が、直売所や地産地消マップを作るなど、取り組みを活性化する活動が行われています。

 

自分の住む土地を知り、季節を知り、生産者を知り、食べものをいただく。

 

普段食べているものが、どこで生産され、私達の元へ運ばれてきたのか、見直すきっかけになればうれしいです。

 

心にも体にも環境にもいい地産地消を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

(参照)

食育大辞典 「フードマイレージとは?」

農林水産省 「食料の総輸入量・距離(フード・マイレージ)とその環境に及ぼす負荷に関する考察」

 

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