ヴィーガンの人も、ヴィーガンでない人も必見! ”プラネタリー・ヘルス・ダイエット”

Saori Takashiro2021.02.06

 

私たちの食生活が気候変動に影響を与えているという認識が広まり、環境負荷を意識してヴィーガンやベジタリアンの食生活をとりいれる人も増えていますね。

 

一方で、「サスティナブルな食事をしたいけど栄養面が心配」「完全に動物性食品を断つのはむずかしい」という声も多く聞かれます。

 

そこで今回は2019年に発表され、世界中で注目を集めている「持続可能な食糧システムの視点から見た健康的な食事(Healthy Diets From Sustainable Food Systems)」報告書の中で提案された食事法をご紹介します。

 


 

論文をまとめたEATランセット委員会は農業、環境、健康を専門とする世界の専門家が参加するプロジェクト。

 

そしてThe Lancetは最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つです。

 

バランスの良い食事というと、これまでは人間の健康を中心に考えられてきましたが、これは世界の科学者たちが提案した地球と人間、両方の健康を考えた食べ方(”Planetary Healthy Diet”)です。

 

どんな食事法で、私たちは何を意識すればいいのでしょうか。

 

 

食生活は国によって大きく違うので、今回は日本人の摂取量とも比較してみました。

 

1番のポイントは

 

「動物性食品の摂取を半分程度に減らして、植物性食品の摂取を増やすこと」

 

これは栄養面(エネルギーやたんぱく質)の食料生産効率を考えると、植物性食品よりも動物性食品、特に牛肉は多くの土地や水を必要とするためです。

 

動物性食品を減らした分、たんぱく質や脂質を豆類やナッツ類でしっかり補うことも盛り込まれています。

 

表中に各食品群のとり方についてまとめましたが、イメージとしては

・週に1、2日はヴィーガンメニュー(ベジタリアンメニュー)で過ごす

・毎日1食は豆類など植物性食品を使ったおかずにする

 

などが誰にでもチャレンジしやすく、無理なく続けられそうです。

 


 

 

気をつけたいことが2つ。

 

まず個人に必要な栄養量は年齢・性別・活動量などによって違うこと。

 

加えて、食生活は住んでいる場所、伝統・文化なども大きく関わっているので必ずこのとおりにしないといけないものではありません。

 

そして食事は毎日、一生続くもの。

 

地球の環境負荷を軽減する取り組みも長く継続していく必要があります。

 

環境にとっても、多くの人たちにも、「サステナブル(持続可能)」な食べ方であることが大切なのです。

 

環境負荷は気になるけど完全に動物性食品を食べない生活はむずかしい・・・と悩んでいる人が周りにいたら、科学的根拠に基づいて提案された”プラネタリー・ヘルス・ダイエット”というサステナブルな食生活があることを伝えてみてはいかがでしょうか。

 

出典

1.Willett W, Rockström J, Loken B, Springmann M, Lang T, Vermeulen S, et al. Food in the Anthropocene: the EAT–Lancet Commission on healthy diets from sustainable food systems. The Lancet. 2019 Jan 16.

2.厚生労働省,令和元年国民健康・栄養調査

3.Nijdam D et al.The price of protein: Review of land use and carbon footprints from life cycle assessments of animal food products and their substitutes,Food Policy, 2012, vol. 37, issue 6, 760-770 

4. Machovina B.Biodiversity conservation: The key is reducing meat consumption Sci Total Environ 2015 Dec 1;536:419-431. 

 

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