生分解性プラスチックって実際どうなの?

Bene2021.05.17

 

生態系や私たち人間の健康にも影響を与えているプラスチックゴミ。

 

そのプラスチックゴミの代用として注目を集めている「生分解性プラスチック」

 

よく耳にするようになったけど、その正体はよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、生分解性プラスチックは実際どうなの?ということをご紹介します✨

 

 

1. 生分解性プラスチックとは

 

生分解性プラスチックとは、熱によって粉砕されやすく、微生物に食べられることで最終的に水と二酸化炭素に分解され、自然界へと循環していくプラスチックのこと。

 

石油由来のプラスチックと同様、使い捨てのお皿やカップ、ゴミ袋など幅広く利用されています。

 

使用した後も自然に還り、地球にやさしいことから、環境に良い素材として注目を集めています。

 

 

2. 生分解性プラスチックの種類

 

◆ 微生物産生系

◆ 天然物系

◆ 化学合成系

 

それぞれ温度や湿度、周辺に生息する微生物の種類によって分解速度が異なります。

 

その中でも化学合成系(ポリ乳酸)は、透明性や物理特性に優れていることから、農業や、食品、レジ袋など多くの製品で使用されています。

 

 

3. どこで分解されるの?

 

分解されるためにはさまざまな条件があり、その条件は種類によって異なります。

 

水の中で分解されるのは、生分解性プラスチックの中でもごく一部。

 

化学合成系(ポリ乳酸)は高温多湿な環境では分解されますが、通常の土や水の中では分解されにくい性質があります。

 

生分解性プラスチックの多くは特殊な条件でのみ分解され、海の中で分解されたとしても長い年月が必要となっています。

 

 

4.「生分解可能」表記の規制

 

「生分解可能」や「堆肥化可能」という言葉によって、私たち消費者は環境にいいものだと感じます。

 

実際は特殊な条件でのみ生分解されるものでも、これらの表記によって消費者に誤解を与えることが問題となりました。

 

カリフォルニア州では、プラスチック素材商品に「生分解可能」「堆肥化可能」という環境に優しい文言を記載することに厳しい基準を課しています。(Newsroom: DA Announces Settlement with Walmart Over ’Greenwashing’ Claims — Alameda County District Attorney's Office (alcoda.org)

 

商品が埋立地等に廃棄された場合に生分解されるスピードを消費者が速いものだと誤解し、プラスチック消費を抑制できないことへの危惧がこの背景にはあります。

 

 

5. まとめ

 

生分解性プラスチックの大半である化学合成系(ポリ乳酸)は、海中でほとんど分解されないか、もしくは分解するのに長い時間を必要とします。

 

プラスチックの代用に頼らず、まずはゴミを出さないこと。

 

マイボトルやマイバッグ、マイストロー、ショップ袋を貰わないなど、一人ひとりがゴミを減らす選択を取り入れていくことが大切です✨

 

 

(参照)

生分解性プラスチックなら海に流れても大丈夫?【環境問題のギモンを解消!】 | Vogue Japan

「生分解性プラスチック」が地球に優しいウソホント | プラなし生活 (lessplasticlife.com)

生分解性プラスチック入門 – JBPA (jbpaweb.net)

生分解性プラスチック - 環境技術解説|環境展望台:国立環境研究所 環境情報メディア (nies.go.jp)

生分解性プラスチックの課題と将来展望 | 三菱総合研究所(MRI)

【アメリカ】ウォルマート、プラスチック環境配慮表記問題で、約100億円の制裁金に合意 | Sustainable Japan

The influence of biotic and abiotic factors on the rate of degradation of poly(lactic) acid (PLA) coupons buried in compost and soil - ScienceDirect

Newsroom: DA Announces Settlement with Walmart Over ’Greenwashing’ Claims — Alameda County District Attorney's Office (alcoda.org)

 

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