
近年では牛肉の生産だけに止まらず、牛乳業がもたらす環境負荷や健康面での疑問などから注目を集めている「植物性ミルク」
その中でもアーモンドミルクは、女性にうれしいいくつもの効果が期待できます。
■ 老化や免疫力の低下の原因となる活性
酸素のはたらきを抑える「ビタミンE」
■ 腸内細菌を増やし、腸内環境を整える
「食物繊維」
■ 血中のLDLコレステロールを下げる
作用がある「オレイン酸」
優れた栄養価とその飲みやすさから女性を中心に人気を集めています。
しかし良い反面、実はアーモンドミルクは多くの問題点もあります。
植物性ミルクを選択する際の一つの情報として参考にしてみてください。
1.水の使用量

アーモンドミルクを生産する上で、大量の水を必要とすること。
世界のアーモンドの80%を生産している米カリフォルニア州では、アーモンド1粒収穫するのに約4Lの水を使用。
コップ1杯分のアーモンドミルクを作るのに61.5Lもの水が必要とされています。
水不足に悩む米カリフォルニア州では、過度な灌漑が批判の対象に。
カリフォルニア・アーモンド協会は、2025年までに水使用量を20%削減するという新たな目標を掲げています。
2.増粘安定剤(カラギーナン)の使用

カラギーナンは、海藻由来の“ナチュラル”な食品添加物として知られており、ヨーグルト、アイスクリーム、植物性ミルクにとろみを出すために使われています。
胃潰瘍や胃潰瘍性大腸炎、発がん性の原因となると危惧され、EUでは幼児用粉ミルクへの使用を禁止。
日本では今のところ禁止措置はとられていないのが現状です。
3.乳化剤の使用

乳化剤は、シャンプーやせっけんなどに使用されている界面活性剤と構造がほとんど同じで、食べる界面活性剤とも言われています。
水と油のような、本来そのままでは混ざることのないものを均一な状態に保つために使用されています。
継続して極端な過剰摂取をした場合、腎機能の低下やカルシウム吸収抑制に働いてしまうこともあるという指摘も。
4.ミツバチの影響

生産されているアーモンドはすべて、アーモンドの花に受粉するミツバチに依存しています。
ミツバチがいなければ地球は破壊すると言われるほど、生命の存続の鍵となる存在のミツバチはアーモンドに対しても例外ではありません。
必要以上に広範囲・長時間でミツバチを働かせることで、農薬やその土地に住むダニなどの被害を受けやすくなったミツバチは、2018年冬期のハチの減少では、アメリカにおけるミツバチの植民地の40%が死滅、あるいは消滅したという報告もされています。