気になるゲップ問題

牛が環境に悪いのはなぜ?

Bene2021.09.29

日々の食事の中で、お肉や乳製品と取り入れている方も多いのではないでしょうか。

 

その根本の原因となる牛が、脱炭素社会を目指す中で無視できない問題になっています。

 

 

1.家畜別温室効果ガス排出量比較

メタン排出の3分の2は採鉱業やさまざまな産業過程など、人間の活動が原因に。

 

全世界の家畜別の温室効果ガス排出量比較しても、牛がダントツ圧倒的な存在感です。

 

 

2.牛がメタンを生み出す仕組み

牛は哺乳類のなかでも、ルーメン(第一胃)と呼ばれる胃袋で硬い草を消化する反芻動物。

 

牛の体内にいる微生物により、人間が消化できない牧草の主成分であるセルロースを分解する作用があります。

 

その微生物の一部からメタンが出て、牛のげっぷやおならとなって外にでる仕組みです。

 

自然な営みとはいえ、この腸内発酵の仕組みが環境負荷を生んでいます。

 

 

3.様々な研究報告 その1

ASA研究員の調べにより、CO2だけではなくメタンも温室効果ガスだという事実が発覚。

 

その原因を求めグリーンランドや南極の氷床コアの解析が始まり、メタン濃度が1800年代から2倍以上になっていることが判明!

 

 

4.様々な研究報告 その2

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、今のメタン濃度は少なくとも過去80万年で最高水準とされています。

 

排出を減らさないと、気象変動の危機は止めようがないことが初めて明記される画期的な報告書を発表しています。

 

 

5.自然の営みなのになぜ悪い?

腸内発酵は生まれつき牛に備わった物とはいえ、人間が無闇にやたらと増やしたせいで問題が大きくなっているのは事実。

 

削減作の一つとして飼料に海藻を混ぜた物を始め、いろんな削減策が開発されるものの、メタンガス以外の、アマゾンの森林破壊や肥溜汚染といった問題の解決になりません。

 

 

6.牛肉需要が増え続ける中でできること

牛肉需要は世界全体で2010年から2050年までに88%高まるとも試算され、人口が増え続けると同時に肉の食べる量を減らさない限り削減は難しいとされています。

 

いきなりゼロでなくても、一人一人が現状を知り野菜を中心とするプラントベースなどの消費行動を起こすことで、近い将来きっと大きなプラスの効果が現れてくるのではないかと感じています。

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