
私たちが日々食べている食品には、品質保持や発色をよくすることから食品添加物が多く使われています。
主に食品添加物は原材料に記載され、目視できるものは食品添加物が含まれないもの、または減らす選択ができます。
しかし、中には栄養強化の目的で使用される
■キャリーオーバー
■加工助剤
については表示免除されています。
今回は、それぞれの中からいくつか事例をピックアップしてまとめてみました。
ぜひお買い物の食品を選ぶときの参考にしてくださいね✨
1.キャリーオーバーとは
原材料中には含まれるが、使用した食品には微量で効果が出ないため、食品表示法に基づく食品表示基準によって表示免除される添加物を指します。
その①:せんべいやおかきの米菓に使われる「しょうゆ」

このしょうゆには「安息香酸ナトリウム」の保存料が添加されていることもあり、出来上がった際に保存料の含有が少なく、その効果がでないことからキャリーオーバーの表示が免除されます。
なるべくシンプルな原料や、その生産過程や原材料など情報公開し信頼できるメーカーから購入するようにしましょう。
その②:ビール

ビール製造の際に、苦味やコクを薄めて飲みやすくするコーンスターチや、酸化防止剤として使われる亜硫酸は煮沸工程で除去されるため、キャリーオーバーの表示が免除されます。
できる選択として、コーンスターチが無添加のものや亜硫酸無添加の商品の選択があります。
2.加工助剤とは
食品の加工の際に使われるが完成前に除去され、食品に影響を及ぼさないことを指します。
その① 食用油

油脂製造時の抽出溶剤である「ヘキサン」という有機溶剤が使用されることもあります。
製造後に免除されるため表示義務はありません。
余分な油・脱臭などの精製をしない、油に原料本来の風味や栄養がそのまま残される圧搾法の油がおすすめです。
その②:ココア

酸性が強いカカオ豆にアルカリを加えることで酸味が抑えられ、まろやかで飲み心地のよいココアパウダーの製造が可能になります。
しかし、アルカリ処理で酸味が抑えられる分、カカオ本来の風味が失われやすくなります。
「NON-ALKALIZED」や「アルカリ処理はしていません」の表示記載がされている商品の選択があります。
その③ :みかん缶詰

通常、薬品処理の塩酸とアルカリの液につけることで薄皮を分解します。
その後アルカリで中和され、流水で流し最終製品に残留塩酸が少ないことから表示義務はありません。