太るだけで済まない

砂糖がもたらす環境破壊

Bene2021.10.07

料理やお菓子など、さまざまな食品・調味料である「砂糖」。

 

砂糖の種類によっては体に負荷がかかることは知っている方も多いと思います。

 

しかしそれだけでなく、砂糖の主原料であるとくにサトウキビは、最大の生産国であるブラジルで熱帯雨林アマゾンの森林面積が減少し、他にもさまざまな環境問題が取り上げられています。

 

その問題や私たちにできる選択はなんなのか、一緒に考えていきたいと思います。

 

 

1.日本における国内産砂糖と海外産砂糖の供給量

■国内での輸入割合

・日本国内での砂糖消費:約6割を輸入。

・主要輸入国:オーストラリア / タイ

 

これらの国から輸入割合は大きく、オーストラリアが86.6%、タイが10.5%と2カ国だけで全輸入量の95%以上を占めます。

 

 

2.サトウキビ栽培による環境問題 

その① タイの焼き畑による大気汚染

タイでは、収穫直前のサトウキビに火を放つ「キビ焼き」と呼ばれる作業が大気汚染問題に。

 

土壌の養分を高めようとする焼き畑農業とは目的が違い、推奨する1番の大きな理由は「作業の効率化」です。

 

大気汚染問題を受け、タイ政府は2019年、2022年までに焼き畑の割合を5%以下に抑制する計画を発表。

 

タイの砂糖業界は根本的な作業の見直しが迫られているのが現状です。

 

 

3.サトウキビ栽培による環境問題 

その②過剰な肥料が海を汚す

サトウキビ栽培で使用した過剰な肥料により、肥料を含んだ雨水や地下水が海に流れ込んだり、海底から湧き出したことで、周囲の海が富栄養化し、サンゴが減少・死滅しています。

 

与論島では、海に肥料が流れ込むのを削減するため、本当に必要な時期にだけサトウキビへ肥料を与える取り組みを始めています。

 

 

4.社会に関する問題(児童の強制労働)

世界中で1億5200万人の子どもが学校で教育を受けられず、その内74%が農業の仕事に携わります。

 

児童労働・強制労働が一番多い作付けは「サトウキビ」と言われています。

 

 

5.持続可能性の向上を目指した認証制度

世界自然保護基金(WWF)は、多くの問題や課題があるサトウキビやその関連製品(砂糖 / バイオエタノール / バイオプラスチックなど)に対して、持続可能性の改善を目的に、サトウキビ栽培を対象とした「Bonsucro認証」を2005年に開始。

 

しかし、日本では、Bonsucro認証を取得した製品は現時点ではほぼありません。

 

 

6.まとめ

食品や原材料のなかでもシンプルな砂糖。

 

シンプルゆえに抱えている問題も少ないのではと思っていた方もいると思いますが、知らなかった問題もあるのでは?

 

生きていれば、多かれ少なかれ、環境に負荷はかけるもの。

 

どんな負担を、どの程度だったら、生活していくうえで許容範囲なのか、考えながら選択していくことが大切です。

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