
最近注目されることの多い「エシカル消費」という言葉を知っていますか?
エシカル消費とは、環境や途上国の生産者を大切にしたり、動物搾取をしないなどといった社会や環境に配慮した消費活動のことを指します。
たとえば、買い物をするときに、商品を「安い」という理由だけで購入するのではなく、その商品がもたらす社会的・環境的な影響も考えた上で購入するという姿勢は、エシカル消費につながっています。
とはいえ、政治や環境問題・貧困・地球温暖化などと耳にするもののどこか身近に感じられず、アクションを起こしたいと思っても目の前の自分の生活を一番に考えてしまう方は多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
より具体的に言うと、買い物をするときに、商品を「安さ」だけで判断するのではなく、その商品がもたらす社会的・環境的な影響も考えた上で選択すると言う消費姿勢のことですね。
今回は、買い物に焦点を当て、安くて魅力的な商品の背景で起きている深刻な問題について考えてみたいと思います。
色々なご意見もあるかと思いますが、これをきっかけにコメント欄でみなさんのご意見もシェアしてもらえたら嬉しいです。
ぜひ気軽にコメントください。
1.商品の破損や劣化

安いから壊れてもまた買えばいい、安いからこれなら試してみてもいいか…!など、使い勝手が良く安さを重視した100均はまさにその代表格といえます。
極端に価格が安い商品はコスト削減のために、商品に使う資材も安く仕入れていることが多く、壊れやすいのも特徴です。
結果的に、高品質な商品を買うよりも、多く出費してしまうこともあります。
2.環境破壊

安い商品を実現するための「生産効率」の重視が、環境破壊につながっています。
例えば、世界2位の環境汚染産業であるアパレル業界では、
■綿のTシャツ1枚の製造にあたり2,500Lの水を使用。(飲料水の→5年分に相当)
■生地の染色・仕上げによる水汚染
■温室効果ガス排出量の6%を排出
他にも、売れ残りなどにより国内で40億点もの大量のアパレル在庫が発生していると言われています。
3.人件費削減による労働者からの
搾取

生産コストを削減するために、
■劣悪な環境による労働
■不当な給料で働かせている
という人も存在します。
また労働により教育の場を奪われている子供たちが多いこと、業種によっては大量の農薬や化学肥料を使用することも多く、生産者の健康も問題視されています。
4.健康の損ない

食品のコストカットでは私たちの健康を奪うことにも繋がり、その大きなコストカットのための工夫が「食品添加物」です。
食品の品質保持や発色などと最低限の内容は仕方がないにしても、日本の食品添加物の認可数は他国と比較しても10倍以上!
その数1,500種類以上にも及びます…。
食品・食材を買うときの一時の価格を重視することは、結果的に私たちの今後の医療費という高い代償を払うことになりかねません。
5.企業の利益や給料の低下

モノの価格が安ければ、企業の売り上げが減り、私たちの給料が減る「デフレ(デフレーション)」の循環が生まれます。
■デフレ脱却を図る政策を採るものの…
日本はバブル経済の崩壊とともに、景気が悪化、他国から安い商品の輸入は年々増す一方で、食料自給率では6割が海外からの輸入に頼っているのが現状です。
6.買い物=投票=未来

普段の買い物で1番大きな要因となりがちな「価格」
けれど、価格だけを重視した場合、今まで話してきたようなデメリットもあります。コスパだけではなく、商品の「質」や「生産背景」に配慮して選ぶことも、大切にしたいですね。
「買い物=投票」という言葉があるように、日々の買い物は生産者やその企業だけでなく私たちの未来へとつながります。
目先の金額ではなく、今後の未来を見据えて、自分もみんなもハッピーになれる「エシカル消費」をしてみませんか?