いらない服の処分先にしていませんか?

意外に知られていない、古着寄付の現実

Bene2021.10.13

最近有名アパレル店などで見かけるようになってきた古着回収ボックス。

 

利用したことがあるという方も少なくないのではないでしょうか。

 

回収された古着の用途は様々ですが、もし"発展途上国の人々への寄付"といったことが謳われているのであれば、それは注意が必要かもしれません。

 

誰かの役に立って欲しいという私たちの優しさが、誰かを傷つけてしまうということにならないためにも、もう一度古着寄付について考え直してみることが大切なのではないでしょうか。

 

今回は、意外に知られていない古着寄付の現状を探っていきます。

 

 

古着寄付の現実① 

現地のニーズに合わない寄付

例えば、暑い地域にコートが届いてしまったということは実際に起こっていることです。

 

また、迷彩柄の服が届けられて、それを着ていた一般の方が兵士に間違えられてしまったというケースもあるのだとか。

 

政治情勢が不安定で戦争が絶えない地域では、一般市民の命に関わることにもなり得ません。

 

 

古着寄付の現実② 

他の物資供給の邪魔になる

衣服を保管するコンテナが場所をとってしまい、現地で本当に必要とされている物資を入れることができず、援助が滞ってしまうことも起こっているようです。

 

 

古着寄付の現実③ 

寄付されても転売されている

意外な事実ですが、アフリカ現地では寄付された服が転売されており、古着転売は大きなビジネスとなっています。

 

東アフリカ共同体(EAC)諸国では、2014年の古着輸入額は3億ドル以上。

 

アフリカ輸入品全体の4分の1を占めますが、この中には、転売されたもの・寄付されたものも含まれていると言われています。

 

 

古着寄付の現実④ 

現地の繊維産業への影響

古着は現地で生産された衣服と比べると、破格の値段で売られています。

 

そのため地元産の衣服の需要がなくなってしまい、地元の繊維産業が閉鎖に追いやられてしまうのです。

 

その結果、その国の中での発展を妨げてしまうことになります。

 

《 実際の事例 》

・ケニアでは30年前、約100の大規模繊維工場がありましたが、2006年までにその半分が消滅。

地元の衣服産業で働く50万人の労働者のうち48万人が職を失いました。

 

・ウガンダでは2018年にアメリカから約1,300tの古着を輸入。

ウガンダ国内で買われた衣服のうち80%は古着です。

 

参考:”Why We Should Stop Donating Clothes to Africa”

Why We Should Stop Donating Clothes to Africa | by Levi Borba | History of Yesterday

 

 

複雑・困難化してしまった問題

しかし実際のところ、アフリカでは古着転売が大きなビジネスになっているのも事実です。

 

その結果、今古着の輸入を止めてしまっても、それで生計を立てている方々が困ってしまったり、現地の衣服産業が壊滅状態であるため自国内での衣服供給が困難という、複雑な問題が出来上がってしまったのです。

 

 

私たちにできること

着なくなった服があって、発展途上国への寄付を考えていたとしたら、ちょっと待って。

 

代わりに

・フリマアプリやリサイクルショップを利用

    する

・家族や友達に譲る

・どこにどう寄付しているのかがクリアな

     寄付団体を選ぶ

・衣服をできるだけ長く大切に使う

 

 

最後に

あなたのちょっとした心遣いが、ちょっぴり地球のためになるかもしれません。

 

着なくなった服の活用法についても、また別の投稿でご紹介する予定です。

お楽しみに!

 

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