ヘルシーだけど問題児⁉︎

アボカドが抱える問題

Bene2021.10.14

栄養価の高さからスーパーフードとしても人気な「アボカド」

 

けれど、アボカドは環境負荷が大きいとも言われています。

 

アボカドが抱える環境負荷についてあげましたが、アボカドを食べなくなったからといって根本的なところの問題解決にはなりません。

 

そこで今回は、アボカドの背景や私たちができる持続可能な選択についてまとめてみました。

 

 

1.大量の水を消費

「ウォーターエイド「隠れた水」世界水の日報報告書2019」では、1kgのアボカドを作るために2,000リットルの水が必要とされ、トマトの約10倍の水を使う計算に。

 

何か一つの作物を槍玉にあげて消費量を減らしても、本質的な解決にはつながらないとも言われています。

 

 

2.アボカド畑のために森林を伐採

アボカド生産地であるメキシコでは、毎年約20,000ヘクタールの森林が農業用地として削られています。

 

年間の森林破壊の30%〜40%は、アボカドによるものとも言われています。

 

 

3.海を渡って輸送するためCo2排出量

食料の生産・流通で発生するCo2排出量をカーボンフットプリントと呼びます。

 

アボカド生産は全体の3割を占めるメキシコやドミニカ共和国など国が限られています。

 

遠くの国から多くのCo2を排出しながら輸送し、カーボンフットプリントの数値が高いのが特徴です。

 

 

4.アボカド泥棒と自警団の抗争

アボカドの人気により、アボカドの強奪なども増え、農家は苦しめられています。

 

近年は、アボカド農家を守るための自警団が生まれ犯罪組織に対抗するようにもなりましたが、いまだに危険な地域は少なくありません。

 

 

4.アボカドの生育に適した環境

ある農園では、降水量が十分ある地域であるため雨水だけで育てているところもあります。

 

また、出荷の際に必要な洗浄は貯水プールに貯めた雨水を使うなど、生産から出荷までの過程で持続可能な資源活用の取り組みを力を入れているところもあります。

 

 

5.持続可能なアボカドとは(国内栽培)

日本に流通しているアボカドは輸入が多いために、輸送に伴う温室効果ガスが発生します。

 

アボカドは冬の寒さが比較的おだやかなことが条件であり、国内でも主な栽培地である和歌山県と愛媛県で2016年時点で合わせて8.1tを栽培!

 

また、日本には再び耕作する意思がない耕作放棄地が増え続け、新たに森林伐採せずとも持続可能な栽培法があります。

 

 

6.アボカドのためにできること

フェアトレード認証なども存在するものの、人件費や工数・価格の問題から認証自体を取得するのが難しいのが現状。

 

まずは起こっている現状を認識すること。

 

さらに、作り手やその背景が見える物の購入など、消費者の選択の積み重ねが生産者側を動かす持続可能につながるのではないでしょうか。

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