腸活を始める前に知っておきたい!

発酵食品の意外な落とし穴とは

Bene2021.11.25

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突然ですが、皆さんは「発酵食品」と聞くとどのようなイメージを思い浮かべますか?

 

味噌・醤油・納豆など、日本人には比較的なじみ深いものが多く、なんとなく「身体に良さそう!」と普段の食事に自然と取り入れている方も多いかと思います。

 

もちろん!体にいいことは間違いありません!

 

・・・がしかし、そんな発酵食品は、腸内環境を整えてくれる素晴らしいものである反面、体質によっては、アレルギー症状につながる場合があるそうです。

 

今回は発酵食品のメリットと、以外に知られていない落とし穴についてご紹介していきます。

 

今後の自分の健康な体を作るための一つの知識として、参考にしてみてください。

 

 

1.発酵食品とは

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発酵食品とは、微生物の作用により、食材の味や栄養価が高められている食品です。

 

微生物のはたらきは、人間にとって有害な「腐敗」と、有益な「発酵」の2つに分けられますが、その中でも発酵食品は、人間にとって多くのメリットをもたらします。

 

 

2.発酵食品を促す3大微生物


細菌


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・乳酸菌(ヨーグルト、漬物)

・酢酸菌(酢)

・納豆菌(納豆)

 

 


酵母


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・酵母菌(酒類、パン、醤油、味噌)

 

 


カビ


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・麹菌(日本酒、醤油、味噌)

・青カビ、白カビ(チーズ)

・カツオブシカビ(鰹節)

 

 

3. 発酵食品のメリット

(効果・効能)

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腸内環境を高め、免疫力を高める


発酵食品が免疫細胞を活性化させることで、体が病原体と戦うための免疫力が向上!

 

※ たとえば、味噌や醤油は、免疫力向上効果がある乳酸菌を含む発酵食品♪

 

 


脂肪の分解を促す効果


 酢酸菌には、中性脂肪値の上昇・内臓脂肪を低下させたりする効果が期待できるため、体脂肪が気になる人におすすめです。

 

 


肌荒れを改善


麹菌には、肌のくすみの原因となる、メラニン色素の生成を抑える効果があります。

 

 


食品の旨みを引き出し栄養価を上げる


発酵によって有益な成分が増えます。

 

※ たとえば、ゆでた大豆と納豆の栄養成分を比べると、納豆のほうがビタミンB2は7倍 / 葉酸は3倍 / ビタミンKはなんと85倍も多く含まれています。

 

 

4.意外に知られていない発酵食品の落とし穴

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あまり知られていませんが、実は発酵食品は、ヒスタミンを多く含む食品の一つ。

 

ヒスタミンとは、身体が有害物質(アレルゲン)にさらされた時に、私達の免疫システムが身体を守るために分泌される化学物質で、食品中にも含まれています。

 

発酵食品の摂取により、体内のヒスタミン量が増加しすぎると、アレルギー反応が起こる場合があります。

 

 

5. ヒスタミンによるアレルギー症状

・不眠

・大腸炎

・慢性的な痛み

・パニック症候群

・慢性疲労

・うつ病、不安症

・頭痛、偏頭痛

・肌荒れ

・頭がぼーっとするなど

 

免疫システムが正常に働いていれば、アレルギー症状が起きることはありません。

 

ですが・・・ヒスタミンに対する耐性(許容量)には個人差があることが知られています。

 

 

6. ヒスタミンを分解できない人・その仕組みを持っていない人の特徴①


SIBO(小腸内細菌過剰繁殖)がある人


「SIBO」とは、通常、大腸にいるべき菌が小腸や十二指腸で繁殖してしまっている疾患です。

 

SIBOがあると、体内のヒスタミンレベルが上昇することが知られており、食品中のヒスタミンに対する許容量が失われます。

 

※ SIBOの有無は呼気検査などで調べることができます。

 

 


DAO(ジアミンオキシダーゼ)を分泌できない人


「DAO」とは、ヒスタミンを分泌する体内酵素ですが、遺伝子異常によってDAOを体内で作れない方がいます。

 

 


関連症状


 

自己免疫疾患(リューマチ / アトピー性皮膚炎 / 橋本甲状腺炎 / グレーブ病など)

 

※DAOの有無は遺伝子検査で調べることができます。

 

 

7. 体にいいものがすべて万能薬ではないこと

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腸内環境にいいことから、発酵食品を摂取することが推奨されていますが、SIBOやDAO遺伝子異常を持っている方が発酵食品をとってしまうことで症状を悪化させてしまうリスクもあります。

 

発酵食品に限らず、一般的に体にいいもの=自分にとっても素晴らしいものと安易に判断するのは危険かもしれません。

 

様々な事例があることも知識として持ちつつ「自分の体の声」に耳を傾け食の選択をしていきたいですね。

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