大豆を主原料とする植物由来の代替肉「大豆ミート」。
大手メーカーをはじめ、今ではコンビニやスーパーでもよく目にする機会が増えましたよね!
大豆ミートに関して、SNSの投稿でよく見かけたり、友人との会話でよく聞くのが、
🌎ヘルシー
🌎環境負荷が少ない
🌎栄養成分も豊富でいいことたくさん✨
などの言葉。
もちろん、今並べた言葉が間違っているわけではありません。
ですが大豆ミートに限らず、いい面もあれば気をつけておきたい点があるのはどの食品にもつきもの。
来年もきっと続々と新作が発売される「大豆ミート商品」。
そこで今回は、以前にもご紹介したこちらの投稿を皆様にお届けします。
今年も体に良い大豆ミート商品の選択をする際の参考の一つとして役立てていただけましたら幸いです。
1.牛肉と大豆の環境負荷の比較

《 牛肉・大豆1kgあたり 》
◆ 温室効果ガス
→牛肉23.1kg / 大豆2kg
◆水
→牛肉20,000L / 大豆2,500L
◆必要な穀物
→牛肉11kg / 大豆1kg
2. 牛肉と大豆の栄養価の比較

《 牛肉と大豆ミート(粒状大豆たんぱく )の栄養価比較(100gあたり)》
◆ タンパク質
牛バラ肉 11g
大豆ミート 46.3g
◆ カルシウム
牛バラ肉 4mg
大豆ミート 270mg
◆ 食物繊維
牛バラ肉 0g
大豆ミート 17.8g
3.牛肉などに含まれる「飽和脂肪酸」
「飽和脂肪酸」とは、食品でいうとバターや肉の脂(ラード・牛脂など)などが該当します。
エネルギー源としての利用効率が良い反面、過剰に摂取するとコレステロールや中性脂肪が増加し、体の負担になりやすいのが特徴です。
また、飽和脂肪酸は、長鎖・中鎖・短鎖の脂肪酸として分類され、特に体に蓄積しやすい「長鎖脂肪酸」にはやや注意が必要です。
4.大豆などに含まれる「不飽和脂肪酸」

「不飽和脂肪酸」とは、オリーブオイルやナッツ油、魚油などの油が該当します。
特に多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)は、抗炎症作用 / 血中悪玉コレステロールの減少 / 細胞膜の形成など、体の調整に必要な油です。
しかし、不飽和脂肪酸の中でも「トランス脂肪酸」には注意が必要!
トランス脂肪酸は、体内に入ると異物として認識され、消化器官に大きな負担がかかることで、多くの疾病の引き金になると考えられています。
とくにマーガリンやショートニングなどの人工トランス脂肪酸には気をつけましょう。
5.大豆ミートで気をつけたいポイント(遺伝子組み換え)

遺伝子組み替えとは、その作物に対し他の生物から抽出した遺伝子を組み込み新しい機能を持った遺伝子を持つ品種に改良すること。
特定の機能を持つ遺伝子があれば、害虫に強くなったり、除草剤に負けず枯れなかったりする特徴があります。
ちなみに日本では、大豆 / ジャガイモ / ばれいしょ / 菜種 / 綿実 / アルファルファ(糸もやし) / てん菜 / パパイヤの8つの作物において、遺伝子組み換え商品の販売が認められています。
遺伝子組み換え大豆の流通量は多く、大豆ミートを始め、豆腐 / 豆乳 / 味噌などの様々な加工品に使われています。
6.遺伝子組み換え食品の健康リスク

☑︎アレルギーの原因のリスク
☑︎アメリカでは発達障害の原因になっているという意見も
☑︎除草剤の耐性が強い遺伝子種の影響により、生態系に悪影響を及ぼす可能性
しかし、遺伝子組み換え大豆が人体に及ぼす影響は、まだ明確には分かっていないのが現状です。
7. 非遺伝子組み換え食品を選ぶ時のPOINT

実は、日本では、遺伝子組み換え作物が使用されていたとしても、使用量が食品の5%以下の場合「遺伝子組み換えではない」という表記をすることが認められています(2021年12月現在)。
遺伝子組み換え食品を避けるには…
☑︎有機JAS認証マークのある製品を選ぶ
☑︎非遺伝子組み換えの証である「NON GMO」認証マークのある製品を選ぶ
世界最大のオーガニック商品の通販サイト”iHerb”では、NON GMOのものだけを選べる機能も♪