
消費者の声を大切に、サステナビリティを考えた商品開発に励む、日本を代表する大手日用品メーカー「花王」。
先日の投稿では、花王のサステナビリティ(前編)として、シャンプー容器のギザギザにまつわるストーリーをご紹介しました。
今回はその「後編」として、地球環境への取り組みに焦点を当てます。
花王のモノ作りでは、消費者の声だけでなく、私たちが住む地球の声にも耳を傾けています。
私たちの暮らしは「人・社会・自然・いきもの 」とつながっています。
花王では、そのつながりを大切に、地球上の限りある資源を「無駄なく・丁寧に・繰り返し使う」など、心地よくきれいな未来を守る製品開発が続けられています。
そんな花王の地球環境への取り組みをさっそく見ていきましょう。
1.花王の4つの特徴

①無駄の少ない容器設計
②つめかえ・つけかえ用製品の導入
③環境負荷の少ない洗浄成分の開発
④環境負荷の少ない新型容器の開発
上記の4つのポイントを踏まえ、くわしくご紹介していきます。
2.地球環境への取り組み
その①「無駄の少ない容器設計」

製品設計を工夫することにより、資源やエネルギー消費、ごみの量を削減しています。
たとえば...
コンパクト化した衣料用濃縮液体洗剤「アタック ZERO」では、従来の液体洗剤「アタック3X」に比べ、樹脂量を約42〜54%削減(1回使用量あたり)。
■ POINT!
・成分を濃縮することで、容器を小型化
・容器に使用する樹脂量を削減
・容器に使う原料は再生可能原料へ転換
3.地球環境への取り組み
その②「つめかえ・つけかえ用製品の導入」

つめかえ・つけかえ用製品を開発し、普及を促進することで、容器材料の大幅な削減に貢献。
たとえば...
「ソフィーナボーテ化粧水」の詰め替え用では、通常容器に比べCO2排出量を約67%削減。
さらに、誰でもつめかえやすいような形状の工夫も行っています。
4.地球環境への取り組み
その③「環境負荷の少ない洗浄成分の開発」

環境に配慮した洗浄成分「バイオIOS」を開発し、衣料用濃縮液体洗剤「アタックZERO」として実用化!
■ バイオIOSの特徴
(※世界で唯一、世界で花王が実現!)
・植物原料100%
・食用のパーム油を採取する際に出る「搾りカス」を再利用
・食料供給や環境負荷を最小限に抑えながら原料を調達
・従来の洗浄成分と同等の機能性
5.地球環境への取り組み
その④「環境負荷の少ない新型容器の開発」

新発想の容器「Air in Film Bottle」を開発し、「MyKirei by KAO」で実用化!
■ Air in Film Bottleの特徴
・素材は、薄型のプラスチックフィルム
(プラスチック量の削減)
・フィルムの外側に空気を入れて膨らませることで、自立も可能
・ポンプはつけかえ可能
・単一の素材でできているため、リサイクルがしやすい
ちなみに…
新型容器を使った新ブランド「MyKirei by KAO」は、2020年4月より米国から順次発売を開始していますが、2022年2月現在、日本では販売されていないようです。
近い将来、販売されると良いですね。
(画像・データ引用:花王ホームページ)