人気食材が抱える課題

エビが引き起こす環境破壊

Bene2022.03.17

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エビフライや天丼、エビチリなど、和洋中さまざまな料理に使われている人気食材「エビ」🦐🍤🦐

 

あのぷりっとした歯ごたえやエビ特有の深みなど、好きな方も多いはず…😳!

 

実は今、エビの中でも養殖のエビが急激に増え続けているのをご存じでしょうか?

 

世界でも有数のエビ消費国の日本は、その9割輸入に頼り、世界最大のエビ漁獲量を占めるアジアから8割輸入しています。

 

とくに現在、世界のエビの総生産の4分の1が養殖のエビで占めており、単純に考えると私たちの口に入る4分の1が養殖のエビという事…。

 

この数字も年々増えていて、3分の1ほどまで手が届きそうになっているそうです。

 

今回は「エビが引き起こす環境破壊」についてご紹介します。

 

一昔前までは天然ものに限られていたエビですが、今では世界各地で養殖が盛んに行われ、それに伴い、さまざまな環境問題が引き起こされているのが現状です。

 

養殖エビが環境問題を起こしているのはわかっていながらも、食べたい方もいらっしゃいますよね。

 

そのため、食べないという選択肢の他に私たちができることとして、できる限り環境負荷をかけないエビの選択肢についてもまとめてみました。

 

生きる上で食べ物も楽しみの一つ。

 

その楽しみも大切に、少しでも無理なく優しい選択肢につながりますよう、参考にしていただけましたら幸いです。

 

 

1.エビ養殖が与える3つの環境負荷

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エビは世界各国いろいろな料理でよく使われ、日本をはじめアメリカ、カナダなど世界で大量に消費されています。

 

近年、エビの養殖により環境破壊が問題視されており、主に以下のような環境負荷が挙げられます。

 

① 人工飼料

② 抗生物質

③ 森林伐採

 

それぞれ詳しく見ていきましょう!

 

 

2.エビ養殖が与える環境負荷その①「人工飼料」

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エビ養殖には、水質管理のため大量の「淡水」を使用。

 

地下水からのくみ上げを行うため、地盤沈下のリスクが高まると言われています。

 

また、エビの生産効率を高めるために、密集的に狭い池で飼育されます。

 

成長を促すために、大量の人工飼料を投与し、短期間で大量生産しているのが現状です。

 

 

3.エビ養殖が与える環境負荷その②「抗生物質」

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高栄養なエサの大量投与することで、食べ残しや糞による養殖池の有機物濃度や生物が生活する上で必要な塩類(栄養塩)が高くなります。

 

そのため、ウィルス性の様々な病気等が発生。

 

それを抑えるために、養殖では大量の「抗生物質」を投与しています。

 

汚染に近い養殖値の水を交換する際、化学物質や高濃度栄養塩・有機物を含む水が海へと流れ、水質汚染・環境や生態系破壊などといった問題が生じています。

 

 

4.エビ養殖が与える環境負荷その③「森林伐採」

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2008年には、養殖エビの生産量が40万トン以上に。

 

継続的な養殖エビ輸出の増加に伴い、マングローブ林周辺の土地の開拓が増加。

 

エビの養殖地を作るために世界中で森林伐採され、38%ものマングローブ林が消失しています。

 

 

5.環境にやさしいエビの選択肢の一つ「エコシュリンプ」

人工飼料や抗生物質を与えず、自然な環境で育てる「エコシュリンプ」があります。

 

■ 特徴

・自然の力を活かした粗放養殖(※ )

・人工飼料や抗生物質は一切与えない

 

※ 粗放養殖とは…

自然の地形を利用した広大な養殖池の中にごく少ない尾数を放流し、人工飼料を使わず周囲の環境や生態系と共存しながらエビを育成すること。

 

水草を発酵させたプランクトンや池の中に潜む小さな虫などがエサとなり、一匹あたり集約型養育池の10倍という広い飼育環境で育ちます。

 

 

■エコシュリンプが購入できる場所

・生活クラブ / パルシステム / グリーンコープなどで購入できます。

 

詳細はこちら。

エコシュリンプ | Alter Trade Japan

 

食べ物を買うとき・選ぶときに、ぜひサステナブルな視点を持ちながら、選択肢のひとつに取り入れてみてください♪

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