
今回は、「茶色い砂糖の種類と特徴」についてご紹介します。
甘いものを食べると、ストレスの緩和や幸福感を与えてくれたり、人間の脳にとってもエネルギー源でもあります。
甘いものに使われる砂糖の中でも、とくに白砂糖に関してはほとんど栄養がなく、血糖値が急上昇する(GI値が高い)のが特徴です。
健康に気遣う方は、甜菜糖やココナッツシュガーなどの茶色い砂糖は体にいい!というイメージを持ち、取り入れている方も多いのではないでしょうか?
白砂糖と比較すると栄養価は含まれながらも、食後の血糖値の上昇度を示す指数GI値が白砂糖と同等なものもあります。
茶色い砂糖=体にいいとすぐに決めつけず、これからご紹介する茶色い砂糖の特徴を知り、自分の食生活にあったものを取り入れてみてくださいね。
1.茶色い砂糖にも含まれる
「ショ糖」
砂糖の主成分であるショ糖(スクロース)は、ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が結合した二糖類。
ブドウ糖は、人間の脳にとって唯一のエネルギー源であり、足りないと思考力や集中力が低下します。
「ショ糖」は摂りすぎることで・・・
☑︎ 血糖値が急激に上昇
☑︎ 肥満による糖尿病のリスク
☑︎ インスリンが大量分泌し、糖分を細胞に吸収しやすい
これから、代表的な茶色い砂糖の特徴をご紹介します。
2.黒糖

黒砂糖は、さとうきびの搾り汁を精製せずにそのまま煮詰めることで作られます。
■ 特徴
・ミネラル:血圧低下、むくみの予防・解消
・ビタミン:イライラ解消、疲労回復効果
・ショ糖含有量:約8割
・カロリー:白砂糖とほぼほぼ同率
・GI値:上白糖はGI値109に対し黒糖は99
3.きび砂糖

さとうきびから作られる砂糖の一種で、精製途中の砂糖液を煮詰めて作られたものです。
■ 特徴
・ミネラルを含む
(白砂糖よりは多く黒糖以下)
・ショ糖含有量:8割以上
・GI値:白砂糖とほぼ同値の100
・上白糖の代用として使いやすい
4.甜菜糖

甜菜とは、別名「砂糖大根(サトウダイコン)」や「ビート」とも呼ばれ、日本国内では北海道だけで栽培されるほうれん草と同じヒユ科の植物です。
■ 特徴
・天然のオリゴ糖:腸内環境を整える
・ミネラル:血圧低下、むくみの予防・解消
・ショ糖含有量:8割以上
・ラフィノース:アトピー性皮膚炎症状の改善効果が期待
・血糖値の上昇が緩やか:GI値 65
・まろやかな甘さが特徴で、クセがなく料理にも使いやすい
・遺伝子組み換えのものも多い
5.ココナッツシュガー

ココナッツシュガーは、ココナッツの花から採れる花蜜を煮て作るため、ココナッツの香りはしません。
■ 特徴
・ビタミン:イライラ解消、疲労回復効果
・ミネラル
・ショ糖含有量:約8割
・低GI :35
低GIではあるもののそれはブドウ糖の数値であり、果糖に関しての数値ではありません。
ココナッツシュガーは39%が果糖であるため、大量に摂取すると肝臓に悪い影響を与えることも。
・コクはありつつも、クセがなくまろやかな味わい
6.スーパーフードとして知られる「デーツ」
デーツは、ヤシ科の植物にできるフルーツの1種で日本ではナツメヤシとも呼ばれ、「天然のキャンディー」とも言われています。
なんとあのクレオパトラも愛したという話も!
■ 特徴
・ビタミン・ミネラルを含む
(※ ミネラルの一つである銅は、ドライフルーツの中でもトップレベルの含有量!)
・食物繊維:腸内環境を整える
・パントテン酸:ストレスの緩和
・カロリーは100g約282キロと高カロリー
・ 低GI:31-50
・デーツは体内で炎症を引き起こすショ糖は含まれていない
→ デーツに含まれる果糖は糖質の高さ以外にも、摂りすぎると肝臓にトラブルを起こす原因にも。
とくに、糖質制限を行っている方は「少量楽しむ」程度に留めておきましょう。