
こんにちは!
今回は、世界各国の「オーガニック認証マーク」について、第二弾をご紹介します。
(第一弾はこちらをご参照ください。)
美や健康、また、環境への配慮から注目を集めている「オーガニック」。
オーガニックやナチュラルと名がつく商品がたくさん登場していますが、どのブランドを選べばいいのか、何を基準に選んだらいいのか、わからない方も多いのではないでしょうか。
そもそも原料の何%がオーガニック成分で、何がナチュラル成分なのか…
ブランドコンセプトや成分表示をじっくり見てみないことにはわかりませんし、どれが本物かを見分けるのは至難の技。
そこで、「オーガニック商品を使いたいけれど、どのブランドがいいかわからない…!」とお悩みの方のために、その選ぶ基準としてオーガニック認証があります。
さらにその中でも、なにが対象なのか、基準はどう違うのかなど認証マークによっても様々です。
今回ご紹介する認証マークを、オーガニック商品を選ぶ際に参考にしてみてくださいね。
1. 有機JASマーク

・対象:有機農産物、有機畜産物、有機加工食品、有機飼料
・認証機関:農林水産省に認可された登録認証機関
■ 特徴
・有機食品であることを証明するための日本の認証制度
・認証された事業者は有機JASマークの使用が認められ、「有機」と表示できる
・化学合成肥料や農薬を使用しないことが基本
・環境への負荷を低減しながら持続可能な生産ができるような基準を規定
2. USDAオーガニック認証

・対象:農産物、畜産物、アルコール・タバコ、テキスタイル、化粧品など
・認証機関:アメリカ農務省
■ 特徴
・製品の栽培・加工・取り扱いについて、厳しいオーガニックの基準を設置
・化学肥料や成長ホルモンの使用 / 遺伝子組換え原料の使用 / 下水汚泥などは禁止
・製品の安全性、地球に配慮された工程でつくられているかもチェックの対象に
※ またUSDAオーガニック認証には、オーガニック原料の割合等によって、「100%Organic」「Organic」などの4つのカテゴリーがあります。
3. GOTS認証

・対象:糸や生地などの中間製品 / 衣服 / ベッド用品 / ホームテキスタイルなど
・認証機関:グローバル・スタンダード非営利活動有限会社に承認された認証機関
(日本語では「オーガニックテキスタイル世界基準」と呼ばれています)
■ 特徴
・GOTS認証は、コットン / ウール / 麻 / 絹などの原料が、製品として消費者の手にわたるまで「繊維製品が正しくオーガニックである」ことを保証
・認証を受けた製品は、原料の70%以上がオーガニック
・製品の追跡可能性(トレーサビリティ)の確保
4. EUオーガニック認証

・対象:農産物、加工農産物、畜産物、飼料、ワインなど
・認証機関:欧州委員会(Europian Commission)
■ 特徴
・オーガニックの規則に則って生産・加工されたものであることを証明する制度
(EU加盟国で、商品に「オーガニック」と表示して販売する際に必要)
・オーガニック成分が95%以上含まれているもの
・農産物の場合、遺伝子組換え作物や人工肥料 / 除草剤 / 殺虫剤 / ホルモン剤の使用等が禁止
5. コスモス認証(COSMOS認証)

・対象:化粧品
・認証機関:国際非営利組織 COSMOS Standard AISBL
■ 特徴
・コスモス認証には「有機農業で生産された製品の使用を促進し、生物多様性を尊重する」「天然資源を責任を持って使用し、環境を尊重する」などの基準が設けられる
・遺伝子組み換えなし
・動物実験はなし
※ また、コスモス認証には、化粧品の最終製品を対象とした「コスモス・オーガニック」と「コスモス・ナチュラル」のほか、原料を対象とした「コスモス認証」「コスモス承認」があります。
6. OCSオーガニック認証

・対象:オーガニックコットンを含む製品の製造・管理等
・認証期間:一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会
■ 認証基準
・有機製造方法に関する EU の ECC 規則やアメリカの NOP 規則等に従った有機農法の認証を受けている原料を使用し、原料から製品まで全ての過程が明確に追跡できること
・5%以上のオーガニック原料を含む製品に該当する「OCS Blended」
・95%以上のオーガニック原料を含む製品に該当する「OCS 100」
7. ネイトルー(NaTrue)

・対象:化粧品
・認証期間:ベルギー・ブリュッセルにある国際的な非営利団体
■ 認証基準
・ナチュラルおよびオーガニックな成分が配合
・許可されている製造段階での制限が守られている
・環境にやさしい製造方法を推奨
・合成香料および合成色素は不使用
・石油系原料(パラフィン、PEG、プロピル系、アルキル系、その他の石油誘導体等)は不使用
・シリコンオイルやその誘導体は不使用
・遺伝子組み換え植物あるいは有機体からの原料は含まれていない
(EU の有機農法規格による)
・製品や植物性成分には放射線処理が施されていない
・動物実験はなし
8.demeter( デメター)

・対象:バイオダイナミック農法、ビオディナミにより生産された農作物、厳しい基準に則して加工された製品
・認証期間:オーガニック認証社団法人
■特徴
・ビオ・ダイナミック農法によるデメター認証原料を90%以上含む
・規定されたオーガニック栽培の原材料または野性の原料で構成
・デメター認定の原材料を66%から90%含む
・自然由来の乳化剤を使用
・化学合成の原料
(香料 / 着色料 / 保存料 / 界面活性剤)は不使用
・遺伝子組み換えが行われた植物やナノテクノロジーは不使用