日本のソウルフードの一つ「おにぎり」
2019年のミシュランガイドには、
なんと世界で初めておにぎり専門店が掲載されましたよね。
また、近年では、ワンアクションで社会貢献につながる取り組み おにぎりアクション(#OnigiriAction)が話題となっていますが、
みなさんは、このおにぎりアクションをご存知でしょうか?
国連の10月16日の「世界食料デー」に合わせ、日本発のNPO法人「TABLE FOR TWO(以下TFT)」が『日本の食で世界を変える』をテーマに開催している取り組みで、誰でも簡単に参加が出来るのが「おにぎりアクション」の最大の魅力です。
今回は、このおにぎりアクションの根本的な問題となる飢餓問題に触れつつ、
おにぎりアクションについてご紹介します。
興味を持たれた方は、
ぜひ #OnigiriAction というハッシュタグを検索してみてください♪
このおにぎりアクションをきっかけに、
みなさんが「食と向き合う」きっかけとなりましたら幸いです。
https://ourworld.unu.edu/jp/hard-to-stomach-two-billion-now-overweight
https://onigiri-action.com/about/
1.世界の飢餓問題

2018年に発表された国連の調査では、世界で約8億人以上、
世界人口の9分の1が飢餓の状態にあるとされており、飢餓人口の約3分の2がアジア地域に集中しています。
国連による「世界の食料不安の現状レポート」によると、世界で最も人口の多いアジアは5億2600万人という、多数の飢餓人口を抱えています。
参照:世界の食糧不安の現状報告よりhttps://www.fao.org/3/i4646ja/i4646ja.pdf
https://gooddo.jp/magazine/hunger/asia_hunger/
2. 飢餓と肥満の関係性

飢餓状態から栄養不足を起こしている多いアジアでは、肥満人口が多いことも問題となっています。
食料が不足しているような貧困国では「次にいつ食べることができるかわからない」という
意識が働くために食料が手に入ったときに食べ過ぎるという傾向があります。
貧困国の人々は栄養不足の状態が続いていると体内の栄養バランスや
ホルモンバランスが大きく崩れ、基礎代謝や筋肉量は落ち脂肪が増えやすくなります。
3.アジアで飢餓が多い原因とは

飢餓の原因は、食料の生産量自体が不足していることだけが原因ではありません。
例えば、交通インフラの整備・貯蔵・保存施設が十分でない・収穫効率が悪いなどの要因が影響していることも。
■生産したものを適切に運び、供給ができていない。
■戦争や紛争が継続的に起こり、安定した生活を送ることができないなど。
これらはほんの一例ですが、アジア地域に飢餓が多い原因と言われています。
https://eleminist.com/article/1665
4.解決に向けた取り組み「世界食料デー」

そんな飢餓や食料問題について考え、1945年10月16日国連食糧農業機関(FAO)が「世界食料デー」を創設。
1981年より世界共通の日として制定され、日頃から飢餓や食料問題の解決に向けて活動する
NGO/NPO、国連機関が共同で情報発信を行っています。
https://onigiri-action.com/about/
5.「世界食料デー」での取り組み

(おにぎりアクションとは)
おにぎりアクションでは、日本の代表的な食である「おにぎり」をシンボルに、
「おにぎり」の写真をSNS(Instagram, Twitter, Facebook)、または特設サイトに投稿すると、
1枚の写真投稿につき給食5食分に相当する寄付(100円)を協賛企業が提供。
NPO法人TABLE FOR TWO Internationalを通じてアフリカ・アジアの子どもたちに給食をプレゼントできる取り組みです。
※2022 / 10.6(木)〜11.6(日)が対象期間です。
6.1枚の写真投稿による社会貢献

温かい栄養豊富な給食の提供により、
■栄養状態は飛躍的に改善
■学校に通えなかった子どもたちが給食提供をきっかけに学校に戻ることができるようになるなど。
バンダ村の学校では出席率が60%台から100%近くに改善、学業成績も向上したという報告もあります。
1枚の写真投稿のアクションにより、開発途上国の子どもたちが貧困から抜け出す大きな鍵となっています。
7.日々の積み重ねも大切

私たちにできるアクションとして、普段の生活からも飢餓の根本的な問題である「食品ロス」を減らすことも挙げられます。
先進国や途上国で起きている食品ロスが抑制されることで、その分飢餓で苦しんでいる人たちに食糧を届けることができます。
こういった世界のアクションも一つの引き出しとして参考にしつつ、
普段からできる取り組みを積み重ねることで、飢餓を減らし幸せな循環が生まれるのではないかと感じています。