
地球上の水は、海水 98% / 淡水 2%で、そのうち陸上で使える水は全体のわずか0.01%以下。
人口が増え、今のままの水利用をしていると水不足になると言われています。
日常で何気なく排水溝に捨てているものも、それを処理するために多くの水を必要とし、水不足を加速させる原因になっています。
今回は、日常で捨ててしまいがちなものを処理するためにどれくらいの水を必要とするのかをまとめました。
下水に流したときに魚が住める水にするには?

下水道では、わたしたちの暮らしから出る汚水をきれいな水に戻していますが、流すものによって、汚れの度合いは様々です。
特に汚れの度合いが大きいものを流すと、下水道管のつまりや下水処理場の能力低下などの要因になります。
下水に流したときに魚が住める水にするには、多くの水を使わなければいけません。
調味料

◆ マヨネーズ 大さじ1
約3,900L
◆ 使用した天ぷら油 500ml
約168,000L
◆ サラダ油 大さじ1
約5,100L
調理品

◆ 味噌汁 200ml
約1,400L
◆ お米の研ぎ汁
約1,200L
◆ 煮物汁(肉じゃが)100ml
約1,050L
嗜好品 ※コップ一杯 180mlあたり

◆ オレンジジュース
約3,000L
◆ 牛乳
約3,900L
◆ ビール
約2,580L
対策

下水道は私たちに欠かせないライフラインです。
普段の生活から下水道にやさしいライフスタイルを心がけることが大切です。
《 対策 》
◆ 使い切りの量を心がける。
◆ 調理器具、食品の汚れはゴムベラで除いた
り、汁物は古紙や古布で拭き取ってから
洗う。
◆ 天ぷらなどに使った油は、炒め物として使い
切る。もし残った場合、古紙や古布にしみ
こませて捨てる。
なかには捨てなくていいものも…!
◆ お米の研ぎ汁
捨てずに、煮物料理などに使えます。
こめの研ぎ汁を使うことで、野菜がより柔らかくなります。
◆ 味噌汁
野菜から溶け出した栄養が汁には栄養が豊富なため、汁まで飲み干すのがおすすめ!
まとめ

下水に流す量が少なくても、きれいな水に戻すのには大量の水が必要になります。
普段の生活から排水溝にそのまま流さないように、気を付けていくことが大事です。
それは、料理の片付け際などのちょっとした気遣いや工夫からすぐに始められるので、ぜひ、日々の暮らしを見直すきっかけにしてみてくださいね✨
(参照)
MIT Tech Review: 2050年までに世界人口の半分で水不足、ユネスコが報告 (technologyreview.jp)